日本婦人科腫瘍学会の
歴史
本学会は、1975年8月に設立された「日本コルポスコピー研究会」を源流とし、「日本子宮頸部病理・コルポスコピー研究会」、「日本婦人科病理・コルポスコピー学会」を経て、さらに「日本卵巣腫瘍病理研究会」と合流し、1998年の「日本婦人科腫瘍学会」を礎石としています。当時の婦人科腫瘍学は、分野別に複数の学会に細分化され扱われており、また海外学会の窓口となる機構がなかったこと、などから婦人科腫瘍学全般を網羅・集約する学会設立の必要性が高まっていました。このため、「子宮癌研究会」、「日本婦人科悪性腫瘍化学療法学会」、「日本婦人科腫瘍マーカー・遺伝子診断学会」とともに4つの組織が新たに1つに統合され、2013年11月に現在の「公益社団法人日本婦人科腫瘍学会」へと発展、2020年には日本医学会の分科会となり、2023年に四半世紀を迎えます。1982年には約560名だった会員数も、現在4000名を超え、婦人科腫瘍分野の医師のほか、病理診断医や放射線治療医、腫瘍内科医、コメディカルスタッフが主な会員構成です。本学会は他科と密に連携し、様々な婦人科癌の治療ガイドラインを作成するなど、診療指針の立案・策定を担うほか、婦人科腫瘍専門医制度の運営、市民公開講座の開催や一般向けガイドライン作成など多くの社会貢献活動を行っています。
年表
1975年 |
日本コルポスコピー研究会発足(野田、栗原、天神) |
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1980年8月 |
コルポスコピー標準図譜 初版発刊 |
1982年 |
日本子宮頸部病理・コルポスコピー研究会へ改称 |
1982年10月 |
学会誌発刊 |
1985年 |
日本婦人科病理・コルポスコピー学会へ改称 |
1998年 |
日本婦人科腫瘍学会へ改称 |
1999年 |
日本婦人科腫瘍学会として第28回学集会開催(宇都宮) |
2000年 |
植木 實会長就任 |
2001年7月 |
子宮癌研究会、日本婦人科悪性腫瘍化学療法学会、日本婦人科腫瘍マーカー・遺伝子診断学会 、合併 |
2002年 |
野澤 志朗理事長就任 |
2004年 |
植木 實理事長就任 |
2004年12月 |
特定非営利活動法人として認定を受ける |
2006年 |
安田 允理事長就任 |
2006年1月 |
子宮体がん治療ガイドライン(第一版)発刊 |
2006年12月 |
第一回婦人科腫瘍専門医試験実施 |
2007年 |
子宮頸癌治療ガイドライン(第一版)発刊 |
2008年 |
稲葉 憲之理事長就任 |
2009年11月 |
1st Biennial Meeting of Asian Society of Gynecologic Oncology (ASGO 2009)(東京) |
2010年 |
宇田川 康博理事長就任 |
2010年12月 |
患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン第一版発刊 |
2011年 |
第五〇回学術集会記念座談会 |
2012年 |
嘉村 敏治理事長就任 |
2013年11月 |
公益社団法人として認定を受ける |
2013年12月 |
3rd Biennial Meeting of Asian Society of Gynecologic Oncology (ASGO 2013)(京都) |
2014年4月 |
改訂コルポスコピースタンダードアトラス 初版発刊 |
2014年7月 |
吉川 裕之理事長就任 |
2014年12月 |
年2回だった学術講演会を年1回とする |
2015年8月 |
外陰がん・腟がん治療ガイドライン発刊 |
2016年7月 |
八重樫 伸生理事長就任 |
2017年11月 |
5th Biennial Meeting of Asian Society of Gynecologic Oncology (ASGO 2017)(東京) |
2017年 |
野澤記念研究助成金設立 |
2018年7月 |
青木 大輔理事長就任 |
2018年9月 |
IGCS(International Gynecologic Cancer Society ) 2018 Biennial Global Meeting(京都) |
2018年 |
第一回内視鏡手術手技研修会を開催 |
2019年11月 |
Journal of Gynecologic Oncologyをオフィシャルジャーナルとする |
2020年7月 |
片渕 秀隆理事長就任 |
2021年3月 |
日本医学会へ加盟 |
2021年3月 |
教育委員会WEBセミナー開始 |
2022年1月 |
和文誌のオンラインジャーナル発刊 |
2022年7月 |
三上 幹男理事長就任 |
2023年2月 |
第一回コルポスコピー研修会開催 |
2023年2月 |
JESGO(Japan Entry System of Gynecologic Oncology)導入 |