【第61回】
日本婦人科腫瘍学会学術講演会

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【第18回】
日本婦人科がん分子標的研究会

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第61回学術講演会運営事務局

株式会社MAコンベンションコンサルティング
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会長挨拶

第61回日本婦人科腫瘍学会学術講演会を、2019年7月4日(木)- 6日(土)の3日間、新潟市の朱鷺メッセにおきまして、開催させて頂くことになり大変光栄に存じます。新潟大学がこの学術講演会を担当するのは、第46回学術講演会を先代教授の田中憲一先生が2009年に同じ朱鷺メッセで開催したのに続いて2回目となります。私はその時初めて新潟の地を踏み、英語でのシンポジウムを担当させていただき、学会終了後は豊かな自然が未だ残っている佐渡まで足を延ばして新潟を満喫したことを昨日のことのように思い出します。

さて今回の学術講演会のテーマは、「婦人科がん治療におけるprecision medicine ー導入から実践へー」といたしました。The Cancer Genome Atlas (TCGA) により、33種類がんに対するゲノム解析・エピゲノム解析が終了し、癌ゲノム解析は国際がんゲノムコンソーシアム(International Cancer Genome Consortium; ICGC)に引き継がれています。婦人科がんにおいても、癌化に関与するゲノム・エピゲノム異常、微小環境、細胞間のクロストーク、免疫監視機構の関与等の分子メカニズムの解明が進み、分子標的薬の開発競争が盛んになっております。さらに、欧米では今婦人科がん治療に、血管新生阻害薬、PARP阻害薬及び免疫チェックポイント阻害薬などの作用機序の異なる分子標的治療薬を組み合わせて使用する臨床試験が数多く行われています。本邦においてもようやくがん遺伝子パネル検査が保険収載される見込みですが、婦人科がん治療において分子標的薬はBevacizumabとOlaparibが保険収載されているのみです。欧米のガイドラインで卵巣癌に対し検査することが推奨されているBRCA検査も卵巣癌のコンパニオン診断検査としては未だ保険収載されておらず、日本は婦人科がんの基礎的研究では一定の評価を得ているにもかかわらず、遺伝情報を適切な治療法の選択に利用する”precision medicine”の導入について欧米に遅れを取っていると言わざるを得ません。また、近年人工知能(Artificial Intelligence; AI)の画像診断・病理診断への臨床応用が試みられ、AIの診断の正確性が報告されており、このようなアプローチも広義のprecision medicineと考えられております。

そこで、今回の学術集会ではprecision medicineの欧米の最新の情報、我が国での取り組について、教育講演、シンポジウム、ワークショツプなど魅力あるプログラムを作りたいと思います。また世界各国で子宮頸癌の一次予防としてのHPVワクチン接種が進む中、本邦だけがワクチン接種が完全に中断している状況をどう打開していくか、二次予防としての癌検診に関する諸問題をどう解決していくか、LACC trialの結果を踏まえて子宮頸癌に対する低侵襲広汎子宮全摘術をどう考えるか等の喫緊に解決すべき重要な課題についても議論する場を持ちたいと思います。

なお、今回は婦人科がん分子標的研究会を7月6日午後から7日にかけて開催しますが、6日の午後は婦人科腫瘍学会と婦人科がん分子標的研究会との共催プログラムとして婦人科がんに関するトランスレーショナルリサーチのトピックを集めたいと考えています。

懇親会では新潟の銘酒、美味しい食べ物を取り揃えまして、参加していただいた先生方を心からおもてなししたいと考えています。皆さまのご参加をお待ちしております。

第61回 日本婦人科腫瘍学会学術講演会
会長 榎本 隆之