学会概要

理事長挨拶

公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会 理事長

この度 日本婦人科腫瘍学会理事長拝任にあたり、一言ご挨拶させていただきます。

本学会は婦人科腫瘍に関する諸団体が統合されて誕生した経緯があることから、わが国の婦人科腫瘍学分野を総合的に関わり牽引して行くという存在意義を、さらに推し進めて行きたいと考えています。

そのために必要なことの第1番目は、Scientificな活動とその公表です。各種婦人科悪性腫瘍に対する治療ガイドラインに代表されるように治療方針の出版と改訂は、その象徴的事業で、本学会の強みが発揮できているところであります。本学会には産婦人科専門医、病理専門医や放射線科専門医、また臨床腫瘍の専門家さらにこれに関わる職種が多数参加していることから、evidence based かつ practical な方向性を討議するのに相応しく、こういったガイドライン作成分野での強化とますますの充実を図りたいと思います。

第2番目はわが国の婦人科腫瘍治療の全体の質の担保と向上を推進する機構として機能することです。そのためには婦人科腫瘍専門医の充実とレベルの維持はもちろんのこと将来を担う人材育成も欠かせません。これに加えて、学術団体としての体制担保のひとつの証明として、日本医学会・日本医学会連合の分科会になることを目指し準備をいたします。既に国際的には2017年にThe 5th Biennial Meeting of Asian Society of Gynecologic Oncology (ASGO2017) を、2018年にThe 17th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS2018)をlocal organizerとして支援しており、スタディグループである婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)とともに日本の婦人科腫瘍分野を統合した窓口としての機能を果たしています。本会を通じて国際的な発言、活動を行なっていくことは、わが国の国際貢献として今後も重要です。

第3番目には連携と啓発をあげたいと思います。本学会の活動が婦人科腫瘍学分野で効果を上げていくためには、日本産科婦人科学会は元より、JGOG,日本臨床細胞学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本家族性腫瘍学会、,日本癌治療学会、日本産婦人科手術学会、国際的にはASGO、IGCS,SGO,IFCPC,FIGOなどの団体と連携すること、また私たちが手にする成果をさらに広範囲に関係する団体や国民に伝えていく啓発も必要と考えます。

第4番目には、学会運営に欠かすことのできない安定した財政基盤の確保です。学会の収入は貴重な会員諸氏からの年会費によってまかなわれ多くの事業が展開されていますが、これに加えて学術集会からの収入が大きな割合を占めています。最近では多くの学会が学術集会からの収入を見込むようになりました。法人としてそのウエイトがどの程度が健全かしっかりと議論を進めてまいりたいと思います。

このように、開かれた機能的で効率的な学会運営を進めて行きたいと考えております。八重樫伸生前理事長をはじめ、歴代の理事長の手腕によってこれまで本学会は大きく発展してきました。このかけがえのない基盤を損なうことなくさらなる改善と発展を目指してまいります。会員の皆さまのより一層のご支援とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

2018年8月

慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
青木 大輔

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