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HPV(子宮頸がん予防)ワクチン接種によって、子宮頸がんが88%減少したという研究結果が発表されました

スウェーデンの研究グループが、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種によって子宮頸がんが大幅に減少していることを発表しました。その研究発表は2020年10月1日に一流の学術雑誌のNew England Journal of Medicineに掲載されました。
スウェーデンでは、2007年に13-17歳女子を対象としてHPVワクチン接種が開始され、2012年からは10-12歳女子に定期接種(学校接種)と、13-18歳の希望者に無料接種を開始しています。この研究グループは、2006-2017年の10年間分のスウェーデン国内のがん発生数のデータを用いて、10-30歳の女性の子宮頸がんの発生率を分析しました。
HPVワクチンを接種していない女性の子宮頸がんの発生率を1とした場合、17歳より前にHPVワクチンを接種した女性では、子宮頸がんの発生率は「0.12」であり、88%減少したことになります。また、17-30歳に接種した女性でも、子宮頸がんの発生率は「0.47」であり、53%減少しました。
HPVワクチンの有効性については、これまでにも国内外から数多くの研究結果が報告されてきました。それらは、HPVワクチン接種によって子宮頸がんの前がん病変が減少する効果を証明したものでした。今回の結果は、生死を左右したり、子宮全摘出術を受けたりする子宮頸がんそのものが、HPVワクチンを接種することによって大きく減少することを科学的に証明したものです。

本学会は、科学的な根拠に基づき、子宮頸がんを予防するためにHPVワクチンを接種することを強くお勧め致します。

2020年10月8日
理事長
片渕秀隆

(出典: Lei J, Ploner A, K. Elfstrom KM, Wang J, Roth A, Fang F, Sundstrom K, Dillner J, Sparen P, HPV vaccination and the risk of invasive cervical cancer, N Engl J Med, 383:1340-8, 2020)

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